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糖尿病ってどんな病気?放置してはいけない理由

2020/10/02更新

こんにちは。院長の品川弥人です。

1カ月ぶりに新しい動画を作成しました!

今回から数回にわたり糖尿病についての情報発信を行っていきます。

まず初回は糖尿病がどんな病気か?についてです。

糖尿病とは血液中の血糖値高くなる病気です。文字通り血糖値が高くなると、尿の中に糖分がでてくるから糖尿病というのです。では糖尿病になると何が悪いのでしょうか?どんな症状があるのでしょうか?

糖尿病は尿の中に糖分が出るから悪いのではないのです。血糖値が高いことによって血管や神経が障害を受けて、長年放置することで重大な病気(合併症)を引き起こしてしまうから怖いのです。

そして一番知っておかなければならないことは、糖尿病はよほど悪化しない限り自覚症状が全くないことなのです。健康診断などの採血で血糖値やHbA1Cという数値を調べないと状態がわからないのです。

血糖値がよほど高くなると、口渇・多飲・多尿・体重減少などがおこりますが、全く症状がない状態でも血糖値が高い状態を放置しておくと、血管や神経の障害、合併症は進行していきます。

合併症には三大合併症とわいれる、体の中の細い血管が障害を受けることで起こる糖尿病性神経症、糖尿病性網膜症、 糖尿病性腎症が代表的です。これらの合併症は糖尿病になってすぐ起こるのではなく、糖尿病が悪い状態で5~10年経過すると出現してきます。

また、比較的大きな血管、大血管合併症には脳血管障害、狭心症・心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症などがあります。これらは糖尿病以外にも高血圧や脂質異常病、たばこなどの影響も強く受けますので、比較的糖尿病が初期の段階でも起こることがあります。

さらには様々な感染症を起こしやすくなったり、多くの合併症が重なることで足が壊疽を起こしてしまうこともあります。

糖尿病とはこのように症状がないうちに進行し、取り返しのつかない病気を引き起こすから怖いのです。そうならないためにも定期的に健診・採血を受けて、糖尿病の指摘があった場合には放置しないで、しっかり管理と治療をするようにしましょう。