こんにちは。院長の品川弥人です。
今回は高血圧シリーズの第3弾、高血圧治療の目標値・適正血圧、についてお話しをしました。
血圧はどこまで下げるのが適正なのでしょうか?高血圧治療の目的は、長期間にわたって高血圧が続くことによって引き起こされる合併症、動脈瘤や狭心症・心筋梗塞、脳卒中、腎臓病を予防して、命にかかわる病気を防いで元気で健康に過ごすことです。この観点から血圧がどのくらいの方が、病気が少なく長生きしているかについて膨大なデータ分析をすることで適正血圧が決められています。
一般に120/80mmHgくらいまでは血圧が低ければ低いほうが、これらの病気のリスクが少ないことがわかっています。このようなデータを基に高血圧学会がガイドラインとして降圧目標や適正血圧を定めています。
しかしガイドラインはあくまで目安であり、適正血圧は個人個人で異なります。特に全身の動脈硬化、心不全、腎臓の機能障害などの病気がある場合は個別に適正血圧を考える必要があるのです。
あなたの適正血圧はどのくらいかご存知ですか?是非、家庭血圧を定期測定して、主治医の先生に聞いてみて下さいね。
動画はコチラ ➡高血圧治療の目標値・適正血圧