医院ブログ

2020.08.28更新

こんにちは。院長の品川弥人です。

前回の動画:絶対に放置してはいけない危険な胸痛の特徴【循環器内科医が5分で説明】
では危険な胸痛、狭心症の特徴について説明しましたが、今回はそれを補足する形で、急性心筋梗塞と狭心症との違いについての説明動画を作成しました。

1. 急性心筋梗塞とは何か?、2. 胸痛の性状、3. 胸痛の持続時間、4. 胸痛が起こるタイミング、5. 心筋梗塞の前兆、についてお話をしています。

【心筋梗塞とは?】
狭心症は心臓に血液を送る冠動脈が詰まりかけている、或いは血管の痙攣によって一時的に血管が細くなって血の巡りが悪くなっている状態です。
心筋梗塞とはそれがもっと進んだ状態。すわなち、冠動脈が完全に詰まってしまい、心臓の筋肉が壊死をしてしまうため心臓の動きが止まってしまう命に係わる状態です。

【胸痛の性状】
痛みの特徴は狭心症と急性心筋梗塞で大きな違いはありません。前胸部の広い範囲でおこる、締め付けられるような、重しを乗せられたような圧迫感であることが多いです。また、冷や汗をかく、左腕や顎、歯、背中にも痛みが広がることもあります。さらに、胸でなくみぞおち、胃のあたりだけが痛む場合もあるので注意が必要です。胃の痛みだと思ったら狭心症や心筋梗塞だったということも決して珍しくありません。そして心筋梗塞では痛みの強さが狭心症より強いのが一般的です。

【痛みの持続時間の違い】
狭心症の段階では、胸の痛みは一時的なのが特徴です。冠動脈が詰まりかけていることでおこる労作性狭心症では、体を動かしたときに胸の痛みがおこり、休むと良くなるのが特徴です。冠動脈が痙攣することで起こる冠攣縮性狭心症では安静時に胸痛が起こることが多いですが、どちらも持続時間は数分から長くても15分程度のことが多いです。一方で、急性心筋梗塞の場合は胸痛は30分以上続きます。

【胸痛が起こるタイミング】
労作性狭心症では体を動かしたとき、安静時狭心症では明け方に起こりやすいなどの特徴がありますが、急性心筋梗塞の場合はいつ起こってもおかしくありません。運動時、安静時、夜寝ているとき、いつ発症してもおかしくありません。

【心筋梗塞の前兆】
急性心筋梗塞の前兆はある場合とない場合があります。まず前兆がある場合ですが、体を動かしたときの胸の圧迫感があり、だんだん胸痛の程度が強くなる、持続時間が長くなる、ちょっと身の回りのことをしただけでも胸の痛みが出るようになる、などが危険な兆候です。一方で前兆が全くない、狭心症の痛みが全く起こったことがない人が突然心筋梗塞を起こすことも決して珍しくありません。ですので、突然今まで経験したことがないような胸の圧迫感、重苦しさ、締めつけられるような痛みが出現し、冷や汗を伴い改善がない場合は急性心筋梗塞の可能性があります。このような場合はすぐに救急車を呼ぶ必要があります。

 

AMI

 

 

投稿者: しながわ内科循環器クリニック

2020.08.22更新

今回は慢性心不全、心筋梗塞、心房細動、弁膜症、心筋症などの心臓病で通院されている患者さんの日常管理でとても大事な話をします。
心不全は急激に悪化する急性増悪という状態を繰り返しながら、徐々に悪化していきます。
大きく状態が悪化した後は、飲み薬の調整や入院加療で状態は改善しますが、心臓の力としては徐々に弱っていきますので、心不全を悪化させないことがとても大事なのです。
では具体的にどうすればよいのでしょうか?
まず心不全が悪化したときの症状をしっかり知っておくことです。それはうっ血の症状であり、次の5つが代表的な症状です。①体を動かしたときの息切れ、②浮腫み、③横になって寝ているときの呼吸困難、④体重増加、⑤安静時の呼吸困難
つまりこの5つの症状が起きないように注意をすればよいのです。
ではこのうっ血の症状が悪化する原因は何でしょうか?
多い原因を5つ挙げると、①塩分・水分の摂りすぎ、②感染症(かぜや肺炎をきっかけに悪化)、③過労、④薬の飲み忘れ、⑤不整脈となります。この中で圧倒的に多いのが塩分や水分の摂り過ぎです。塩分の理想的な量は1日6gです。塩分がしっかり制限できていれば、水分は厳密に制限する必要のないことがほとんどです。ただし重度の心不全の場合は水分もしっかり管理する必要があります。どのくらいの制限が適切なのかは病状によって異なりますので主治医の先生に個別に相談する必要があります。また、過労を避ける、薬を飲み忘れないこともとても大事な点です。かぜを中心とした感染をきっかけに心不全が悪化することも多いです。熱や咳が長引くときは早めの病院受診が大事です。また、不整脈が増えると心不全が悪化しやすいことも覚えておきましょう。
さて、このうっ血症状の悪化を防ぐ、いち早く悪化に気付くためにとても大切なことがあります。それが自宅での血圧、脈拍、体重の定期測定と記録です。急に体重が増えてきたとき心不全増悪のサインであることが多いです。特に塩分や水分を取りすぎていると体重が急に増加します。血圧が高すぎると心不全は容易に悪化します。また、脈拍を定期的に記録しているといつもより脈が速い、或いは遅い、血圧計で不整脈のマークが多くでるなどで、気づくことができます。血圧手帳を定期的に記録して、うっ血の原因となる五つの原因に気を付けて生活することで心不全の悪化を予防することができるのです。

動画での説明➡悪化させない心不全管理とは? 

CHF-4

 

投稿者: しながわ内科循環器クリニック

2020.08.22更新

今回は慢性心不全、心筋梗塞、心房細動、弁膜症、心筋症などの心臓病で通院されている患者さんの日常管理でとても大事な話をします。
心不全は急激に悪化する急性増悪という状態を繰り返しながら、徐々に悪化していきます。
大きく状態が悪化した後は、飲み薬の調整や入院加療で状態は改善しますが、心臓の力としては徐々に弱っていきますので、心不全を悪化させないことがとても大事なのです。
では具体的にどうすればよいのでしょうか?
まず心不全が悪化したときの症状をしっかり知っておくことです。それはうっ血の症状であり、次の5つが代表的な症状です。①体を動かしたときの息切れ、②浮腫み、③横になって寝ているときの呼吸困難、④体重増加、⑤安静時の呼吸困難
つまりこの5つの症状が起きないように注意をすればよいのです。
ではこのうっ血の症状が悪化する原因は何でしょうか?
多い原因を5つ挙げると、①塩分・水分の摂りすぎ、②感染症(かぜや肺炎をきっかけに悪化)、③過労、④薬の飲み忘れ、⑤不整脈となります。この中で圧倒的に多いのが塩分や水分の摂り過ぎです。塩分の理想的な量は1日6gです。塩分がしっかり制限できていれば、水分は厳密に制限する必要のないことがほとんどです。ただし重度の心不全の場合は水分もしっかり管理する必要があります。どのくらいの制限が適切なのかは病状によって異なりますので主治医の先生に個別に相談する必要があります。また、過労を避ける、薬を飲み忘れないこともとても大事な点です。かぜを中心とした感染をきっかけに心不全が悪化することも多いです。熱や咳が長引くときは早めの病院受診が大事です。また、不整脈が増えると心不全が悪化しやすいことも覚えておきましょう。
さて、このうっ血症状の悪化を防ぐ、いち早く悪化に気付くためにとても大切なことがあります。それが自宅での血圧、脈拍、体重の定期測定と記録です。急に体重が増えてきたとき心不全増悪のサインであることが多いです。特に塩分や水分を取りすぎていると体重が急に増加します。血圧が高すぎると心不全は容易に悪化します。また、脈拍を定期的に記録しているといつもより脈が速い、或いは遅い、血圧計で不整脈のマークが多くでるなどで、気づくことができます。血圧手帳を定期的に記録して、うっ血の原因となる五つの原因に気を付けて生活することで心不全の悪化を予防することができるのです。

動画での説明➡悪化させない心不全管理とは? 

CHF-4

 

投稿者: しながわ内科循環器クリニック

2020.08.16更新

こんにちは。院長の品川弥人です。

心筋炎という病気を知っていますか?最近新型コロナウイルス感染症に合併する心臓障害として耳にする方も多いのではないでしょうか?
心筋炎とは心臓の筋肉に炎症を起こす病気です。軽症の場合は無症状であることも多いですが、重症になると心不全やショックを引き起こし命にかかわる重大な病気です。原因は様々ですが、その一つとしてウイルス感染症があります。のどの風邪やおなかの風邪症状の1~2週間後に、胸の痛み、動悸、息苦しさ、失神などで発症することが多いとされています。風邪が治った後にこのような胸の症状が出てきた場合は要注意ですので、必ず病院を受診するようにしましょう。

 最近、新型コロナウイルスによる心臓の障害、心筋炎の報告が相次いでいます。通常の風邪ウイルスと同じく心筋炎を引き起こす報告は以前からあったのですが、新型コロナウイルス感染症から回復した患者さん100例に心臓MRIの検査をしてみると78%に異常がみつかり、60%に持続している炎症所見と認めたと報告されています。(JAMA Cardiol. 2020 Jul 27:e203557. doi: 10.1001/jamacardio.2020.3557.)また心エコー検査では69カ国合計1216人の患者さんの約半数に何らかの異常を認めているという論文もあります(Eur Heart J Cardiovasc Imaging. 2020 Jun 18:jeaa178. doi: 10.1093/ehjci/jeaa178.)。検査で異常がみつかっても無症状の場合も多くありますので過剰に心配する必要はないと思われますが、少なくとも胸の痛み、動悸、息切れなどの症状が新たに出現した人は要注意ですので、しっかりと検査を受ける必要があると思われます。

胸の痛み・動悸・息切れに関連する動画はこちら

heart

投稿者: しながわ内科循環器クリニック

2020.08.10更新

こんにちは。院長の品川弥人です。

今回は心不全の様々な症状を系統的に理解しやすくするために、心臓の構造と血液の流れから説明していきます。

全身から帰ってきた血液は右側の心臓のお部屋、右心に入り、そこから肺へ送り出され、 血液中の二酸化炭素を放出して、酸素を取り込み、きれいになった血液が左側の心臓のお部屋左心へ入り、再び全身へ送り出されます。
心臓のポンプとしての働きが弱くなると、ポンプである心臓の手前に血液がうっ滞する「うっ血」という現象と、心臓から全身へ送り出される血流が低下する「低心拍出状態」という二つの現象がおこります。

心不全の症状はすべてこの二つの現象に起因します。
左心の上流、つまり肺にうっ血がおきると、動いた時の息切れ、動悸、呼吸の苦しさ、あるいは胸の痛みなどが出現します。右心の上流、つまり全身にうっ血がおきると、足の浮腫みや腹部膨満感、食欲不振、浮腫による体重増加などがおこります。低心拍出量状態に基づく症状としては、疲れやすい、だるい、尿がでにくい(腎臓の血流が悪くなるからですね)、夜間多尿、手足が冷たい、意識障害、などの症状があらわれます。これらは低心拍出量症候群と呼ばれる症状です。

このように心不全では様々な症状が起こります。ただし、このような症状が全部一律に起こるわけではありません。症状の出方は心不全のタイプや重症度によって変わってきます。

心不全でまず最初に起こりやすい症状は、体を動かした時におこる息切れ、動悸、胸が苦しい症状。そして足の浮腫みなどです。そして食べ過ぎていないのに急に体重が増えてきたときには要注意です。

そして心不全が悪化してくると、夜横になって寝ているときに咳が出たり呼吸が苦しくなったり、身の回りのことをするだけでも息切れがするようになります。このような症状が出てきた場合にはすぐに病院を受診して診察を受けるようにして下さい。

 動画はコチラ ➡ 心不全の症状 ~系統的に理解する~

HF-3

投稿者: しながわ内科循環器クリニック

2020.08.01更新

こんにちは。院長の品川弥人です。

前回は心不全という病気について説明しました。心不全とは全身に血液を送るポンプのとしての心臓働きが悪くなり、浮腫みや息切れがおこる進行性の病気です。

今回は心不全の原因と予防についてお話します。心不全の原因は何でしょうか?

答えは、「心臓が悪くなる病気は全て心不全の原因となり得る」と言えます。

心不全の原因となる心臓の病気は大きく分けると心筋梗塞や狭心症、心臓弁膜症、不整脈、心筋症、高血圧症などに分類できます。

さらにこのような心臓の病気をおこす原因は何か?まで突き詰めると、心筋梗塞や狭心症をはじめとした多くの心臓病の原因は、高血圧症、糖尿病、タバコなどの生活習慣病なのです。

もちろん生活習慣と無関係におこってしまう心臓の病気もありますが、多くは生活習慣病が大元の原因になっているのですね。

したがって自分でできる心不全の予防が何か?といえば食生活や運動習慣などの生活習慣の改善ということになるのです。

動画での説明も是非ご覧ください。

動画での説明はコチラ ➡心不全の原因は?どうやって予防する?循環器専門医が3分で説明

HF-2

投稿者: しながわ内科循環器クリニック

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